お客様にもっとスイートのことをディープに知っていただきたいとの想いから始めた「SWEETrivia」シリーズ。
第2回目の今回は、11月28日が いいふらんすぱん ということでフランスパンの日だったことにちなんで、「スイートのフランスパンの歴史」というテーマでお届けします。
縄手本店は何屋さんだった?
前回のお話でご紹介した様に、当初スイートは1913年に米国シアトルで和菓子店として創業しました。
しかし、戦争や関東大震災の影響で1924年に帰国すると、今度は当時まだ珍しかった洋菓子店として、松本・縄手通りで商売を始めたのです。
上の写真の「Eat More Wheat(もっと小麦を食べよう)」という丸囲み文字の間に、外国人が写っているのがわかりますでしょうか?
海外からの技術者を招いて、パン、ケーキ、キャンディー、アイスクリームなどを販売していたそうです。
実は信州初のフランスパンはスイートだった!
そして、1960年代前半には、ドイツ製のウィンクラーというフランスパン専用の石窯ガスオーブンを輸入し、信州で初めてフランスパンを焼き始めました。
縄手本店では、「祖母、母、娘と3代にわたってスイートのフランスパンを食べているのよ」とおっしゃってくださるお客様や、「高校生の頃、スイートでメロンソーダを飲むのが楽しみだった」というお客様がいらっしゃいます。
世代を超えてお立ち寄りくださるお客様によって支えられていることを実感します。
このウィンクラー、数々の故障に悩まされつつも、なんとか修理しながら使い続けてきたのですが、1年ほど前ついに修理不能になってしまい、今は静かに縄手本店の奥に鎮座して「後釜」の活躍を見守っています。
オーブンは代わっても、変わらないスイートの伝統のフランスパンとおもてなし。
スタッフ皆がそのことを念頭に、今日もフレッシュなパンを作り続けます。
投稿日:2020.11.28